シャリッとした食感とほのかなりんごの香りを併せ持つ青森産。アップルパイに入っているりんごを思わせる。

ヨーロッパの生活に根づいた果物

りんごは、コーカサスから西アジアにかけての寒冷地の原産。推定では4000年前から栽培されていたそうです。ヨーロッパでは、アダムとイブ、ウィリアム・テルの話、ニュートンの万有引力などで必ず登場するりんごは、アダムの喉に禁断の実りんごが、ついたことからできた「アダムズ・アップルのどぼとけ」の言葉まで残しています。日本では、明治5年北海道開拓使がアメリカからりんごの苗木を導入したことが始まりです。栽培技術の幼稚さ、病害虫除去の知識不足から死滅した苗木も多い中、日本の風土に適したりんごを交配させて、色、形、香り、味を満足させる世界有数のりんごが誕生しています。

ポリフェノールには抗酸化作用があることはわかっていますが、その種の、フラボノイドは、心臓病にも効果があります。オランダの調査では、年配男性を対象に、紅茶とりんごを食べてもらい、フラボノイドの関わりをみてみると、摂取量が多い人ほど冠状動脈に関わる心臓病の死亡率が低いことが報告されています。習慣的なフラボノイドの摂取は、脳梗塞を防ぐらしいともいわれています。同じ仲間の果皮に含まれる赤い色素、アンシアニンは、リウマチや痛風にも有効といわれています。